第31章 ヒストリア
クリスタ「何でそれを?」
ユミル「そうか…やっぱりお前だったか…。たまたま耳にしただけだ。内地のとある教会で生活の為に金品を借りて回ってた時にな。物騒な話だ。"妾の子"が偉い所の跡取りになっちまって、いっそ殺しちまえば全て解決すると話は転んだがせめて名を偽って慎ましく生きれば見逃してくれてやろうと。そうやって訓練兵に追いやられた少女がいるって。……安心しろ。誰にも話してないしこの情報を売ったりしない」
クリスタは困惑した表情を浮かべた
クリスタ「じゃあ私を探す為に訓練兵になったの?そうだとしたら何で…?」
ユミルは小さく口を開いた