第27章 獣の巨人
足音でそっちの方を見るミカサ
そこにはマフラーを持って立っているエレンの姿
ミカサ「…あ…それ…」
エレン「落ちたぞ」
エレンはぶっきらぼうにミカサにマフラーを渡す
エレン「疲れてんだろ?部屋行って寝ろよ」
ミカサ「ゴメン…平気…」
ミカサはマフラーを擦る
エレン「それもうボロボロだな…」
ミカサ「うん…」
エレン「今度支給品に新しいのあったら貰っておいてやるよ」
ミカサはマフラーを摩る手を止めると、ポンポンと誰かがミカサの頭を撫でる
ミカサ「……え…?」
『お、目が覚めた?エレン、ミカサ』
バキッボキッと首を鳴らすアイリス
そこにバンッとドアが開いた