第2章 始まり
グリシャ「君はここら辺で有名だからね…知っていたんだよ」
その言葉にアイリスは静かに納得した
グリシャ「そこにいるのは…狼かい?」
『……私の相棒だ』
するりと鼻を押し付けてくる狼に少女は静かに微笑む
『私に何か用か!用がないなら立ち去れ!』
姿からグリシャは静かに考える
グリシャ「(背丈的にエレンより少し上くらいか?)君が心配になってね」
心配と言われた少女は固まる
『な…に、言ってんの…?』
その声は驚きが混じっていた
《大丈夫か?アイリス》
狼に声を掛けられた少女はハッとする