第4章 その日〜シガンシナ陥落2〜
姉として、年上として泣く所は見せられないアイリス
《お前辛いんじゃ…》
『ぜーんぜん!今1番辛いのはエレンとミカサだから』
アイリスも辛いはずなのにニッコリと美しく微笑む
『そろそろ寝よう、クロウ』
クロウは少しでもその悲しみが晴れるようにアイリスの真横で寝た
その様子にアイリスはフッと笑ってクロウに抱きついて眠った
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数日後大量の避難民達は食料確保の為、荒地の開拓に回された
しかし食糧難は避けられず翌年の846年中央政府はウォール・マリア奪還を名目に大量の避難民を作戦に投入した
その数25万人、人口の2割に相当したが生存者は約100数十名その犠牲で残された人々の食糧不足は僅かながらに改善された