第16章 まだ目を見れない〜反撃前夜1〜
「君の存在を何れかの形で公表せねば、巨人とは別の脅威が発生しかねない。今回決めるのは君の動向をどちらの兵団に委ねるかだ。憲兵団か調査兵団か…では憲兵団より案を聞かせてくれ」
「はい、憲兵団主団長ナイルドークより提案させていただきます。我々はエレンの人体を徹底的に調べられた後、速やかに処分すべきだと考えております!彼の巨人の力が今回の襲撃を退けた事は事実です!しかし、その存在が今内乱を巡る波紋を呼んでもいる。なのでせめて出来る限りの情報を残してもらった後に我々人類の英霊となっていただきます」
エレンはその言葉に少し動揺する