第16章 まだ目を見れない〜反撃前夜1〜
地下牢のベッドの上でエレンは座っていた
エレン「すみません、便所に…」
「さっき行ったばかりだ!」
憲兵団はエレンの顔を見ずに伝える
エレン「水を下さい!」
「おい!立場を弁えろ化け物め!」
その言葉にエレンは驚愕した後、下を見る
エレン「(化け物か…確かにそれは間違いじゃないんだろうけど…ここまで拘束する程怖いのか?この俺が…まぁ無理もないけど俺にも訳が分からないんだから…まだ殺されてないだけマシなのかもしれない)」
そう考えているエレンはハッと気付く
エレン「(そう言えばアイツらは一切俺を怖がったりしなかったな)」
エレンの記憶に蘇るのは駐屯兵団に殺されかけた時のことだ