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残酷で美しき世界の中で

第11章 左腕の行方〜トロスト区戦防戦5〜


ペトラ「兵長…血が止まりません…!」

押さえている布と手は血塗れだった
が、辛うじて意識がある兵士は静かに口を開いた

「へい…ちょう…」

リヴァイは話を聞く為に、兵士の傍に行き膝を着いた

リヴァイ「何だ?」

「おっ…俺は…人類の役に…立ったでしょうか…?」

兵士は余りない力で手を持ち上げる

「このまま…何の役にも立てずに…死ぬのでしょうか…?」

リヴァイは兵士の血塗れの手を取った

リヴァイ「お前は十分に活躍した。そしてこれからもだ。お前の残した意思が俺達に力を与える。約束しよう!俺は必ず巨人を絶滅させる!」

繋いでいたリヴァイの手に血が流れ落ちる
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