第8章 少女が見た世界〜トロスト区戦防戦2〜
ミカサ「寒い…」
その言葉を三人は静かに聞いていた
ミカサ「私にはもう…帰る場所がない…」
ミカサは上着を少し前に引っ張る
エレンとアイリスは黙ってミカサの元へ歩く
その途中でエレンはマフラーを外し、アイリスはポケットからハンカチを取り出した
エレンは外したマフラーをミカサに巻いた
エレン「やるよ。これ…暖かいだろ?」
『ミカサ、こっち向いて』
アイリスの声にミカサが振り向くと静かに血をハンカチで拭った
『綺麗なったね。寒かったでしょ?』
そう言って自分の手を息で吐いてからミカサの頬に当てる