第8章 少女が見た世界〜トロスト区戦防戦2〜
『「ごめん…ください」』
「おい、餓鬼!どうしてここが分かった!」
バンッと開かれたドアにエレンはアイリスの後ろに隠れ怯え、アイリスもまた怯えていた
『えっと…あの…私達は…遊んでたら森で迷って…その…小屋が見えたから…』
怯えた表情で言うアイリスに男は座っていた男に目を配らせた
その男は入れろと合図する
「駄目だろ?子供達が歩いちゃ。森には怖い狼がいるんだぞ?」
アイリスの頭を撫でる男
だが、その背中に隠された手にはナイフが握られていた
「でも、もう心配いらないよ?おじさん達と一緒に行けばっ!」
グサリッと音が立つ