第8章 少女が見た世界〜トロスト区戦防戦2〜
ポツポツと雫が空から落ちて来たかと思うと、大振りになった
「よく仕留めた。アイリス、アッカーマン」
『「ありがとうございます。しかし焦ってしまい1回の攻撃で刃をなまくらにしてしまいました。次は注意します」』
二人はそう言ってなまくらになった刃を捨てる
「お前らこれまでで一体どんな経験を…いや、何でもない」
ミカサはマフラーを鼻元まで上げ、アイリスは空を見上げる
思い出されるのはお礼を言った親子の姿
ミカサ「(どうしてこんな時に思い出す…)」
『(…ああ…くそ…)』
二人は黙って昔の事を思い出していた