第41章 昔話
マルフはゴホゴホッと咳き込みベッドへ座り込み、サネスもまた地面に座り込んだ
サネス「じゃあ俺が…王を裏切ったのかよ…?」
その言葉を聞いたアイリス達は背を向け、歩き出す
サネス「あっ悪魔め…!」
サネスの言葉にアイリスとハンジが立ち止まる
ハンジ「そりゃあ否定はしないけどニックにはアンタらがそう見えただろうね?だからあの時言っただろう?アンタらが可哀想だって」
ハンジは牢屋の鉄格子を掴む
ハンジ「本当惨めだよ。オッサンが泣いて喚いて!ざまぁみろ!バァカ!そこでクソするだけの余生に生き甲斐でも見出してろ!じゃあな」
『本当に哀れですね。悪魔はもっと悪魔らしくしなきゃ…王だの何だの言いながら仲間の裏切りにあっさり話してるんですから』
クスクスと笑う声にハンジ達もヒヤリとしたものが伝う