第6章 ◆湯浴み絡み ★☆☆☆☆
「……主…」
長谷部はこの羞恥に耐えられずにいた。
岩場に腰掛けると、反り上がった自身が主の目の前に露になる。
覚悟を決めている彼女はそれを見て物怖じする様子はないが、控えめに観察するような仕草を見せられるたび、長谷部は足を閉じて隠してしまいたくなった。
「…男の人のを見るのも、ましてや舐めるのなんて初めてなので、上手くできるか分かりませんが…やってみます。…長谷部さん、痛かったり、不快なことがあれば遠慮なく言ってくださいね」
主は湯に浸かったまま、長谷部の膝に触れ、その間に体を入れる。
「主っ…」
戸惑う長谷部だが、自分の両膝の間にある彼女の唇を見るたびに、胸の鼓動が止まらない。
その期待でまだ触れていない自身がビクビクと持ち上がる。
主はその先っぽに口付けをしようと、唇を近づけていく。
─あと数センチ。
触れた瞬間から、長谷部が快楽に溺れる夜が始まるのである。