第17章 ◆番外編４「贈り物」

─ぐちゅっ…ぐちゅっ…─

「ハァッ…ハァッ…！」

─ちゅぱっ…ちゅぱっ…─

「あっ…あっあっ…！」

「んんっ…んっ…！」


もう、どの水音がどの行為の音で、どの喘ぎ声が誰のものなのか、分からないほど複雑に絡まり合っている。

どちらの行為をも受け止めている主には大きな負担がかかっているはずだが、彼女はその食いつくされる感覚が気持ち良かった。

いつもは得られない、三人でしか成せない複雑な快楽と、背徳的な解放感。

優しい長谷部が相手だからこそ安心してできる危険な戯れ。

「ハァッ…ハァッ…ハァッ…あるじっ…もうダメですっ…イきそうですっ…」

一番最初にそう言ったのは、挿入している分離長谷部。

口にモノが入っていて返事ができない主の代わりに、近侍長谷部が「ナカには出すなっ」と再度忠告をする。

「あっあっあっ…あるじっ、すみませんっ…イきますっ…あっ…あっ…あっあっあっ…ああああっ…っ…！」

直前で抜いた分離長谷部は宣言どおりに絶頂に達し、放出しながらヨロヨロと後退りをした。