第17章 ◆番外編4「贈り物」
このままでは分離長谷部がイきそうである。
主はそれでも構わないと思っているらしくラストスパートをかけるが、背後の近侍長谷部は、もし分離長谷部が主の口に体液を出してしまったら…と気にかかった。
なぜなら自分も、初めてされたときはあまりの気持ち良さに彼女の口の中に出してしまったからだ。
「…主、こちらへ」
近侍長谷部はやはりこのまま奴をイかせるわけにはいかない、と主を止めた。
そして彼女をころんと転がして仰向けにすると、彼女の割れ目を指で開いて確認する。
分離長谷部は肩で息をしながら、その様子をよく見ていた。
「おい。…主のココは充分に濡れている。ゆっくり入れて差し上げろ。…ナカには出すな」
近侍長谷部からの指示に頷き、分離長谷部はいそいそと場所を代わると、彼女の足の間に入り、割れ目にモノくっつけ、スタンバイをした。
主もうっとりとした表情で挿入を待っていたが、彼女は近侍長谷部に対して何もしてあげられていないことに気付いた。
「……長谷部さん、こっち」
もう分離長谷部が挿入するというとき、彼女はそばで指南するだけの近侍長谷部に手招きをする。
「はい…?」
近侍長谷部は彼女の顔のそばへ。
すると主は彼の足に触れながら訴えた。
「たくさん気持ち良くしてくださってありがとうございました。でも長谷部さんも気持ち良くならないと。…私の顔の上に跨がってください」
「なっ…!?」
「入れてもらいながら、舐めてあげます」
「む、無理ですっ…そんなことっ…!」
この提案には近侍長谷部だけではなく、分離長谷部も度肝を抜かれていた。
主が隠し持っていた積極性は想像を超えている。