第15章 ◆番外編2「現代遠征」
────
それから執拗な挿入は続き、今はテラスの露天風呂に場所を移していた。
「あっ…あっ…あっ…あっ…」
二人は腰まで湯の中に浸かり、底に膝をついて檜の湯船にもたれかかる主に、長谷部は後ろから抱きついてナカを突いている。
動く速度は早く、激しいものに変わっていた。
時間をかけた今夜の営みをここで締め括るのである。
「ハァッ…ハァッ…あるじっ…」
長谷部が腰を打ち付けると、ライトアップに反射して透き通った湯が音を立てる。
─パシャン…パシャン…─
繋がった部分は、湯の中でぼやけて見えない。
しかし、そこには湯が入り込む隙間もないほどぴったりと繋がり、グチュグチュと混ざり合っている。
「はっ…はぁっ…んんっ…長谷部、さんっ…もう、私っ…」
「ええっ…一緒にイきましょうっ…」
まるで動物の交尾ように、二つの体はお互いを求めて狂おしくぶつかっていた。
─ぱちゅっ…ぱちゅっ…ぐちゅっ…─
「あっあっあっ…もう、だめ、あっ…あっあっ…ぁああああっ…っ!!」
「あるじっ…あるじっ……く、ぁっ……っ…!!」
二人とも同時に果てた後、脱力して湯に沈みそうな主の体を長谷部が抱えあげ、熱い口付けを交わす。
「ハァ…ハァ…」
「はぁ…はぁ…」
「……分かりましたか、主。俺が貴女をどれほど好きか」
「…はい…」
長いお仕置きが終わり、長谷部はやっと彼女を甘やかす。
何度も口付けては、湯をすくって彼女の体にかけてあげた。