第14章 ◆番外編1「猥本」
─ぱちゅっ…ぱちゅっ…ぱちゅっ…─
濡れた肌がぶつかり合う艶かしい音が響く。
長谷部さんは本当に余裕がなかったようで、入れてから数回慣らしてすぐに、激しい運動へと切り替えた。
「ハァッ…ハァッ…」
「あっ…あっ…あっ…」
湯殿の中は息の音でさえよく響き、床に溢れて流れている湯もピチャピチャと音を立てている。
彼に突かれて喘ぎながら、私は考えていた。
もしかしたら、長谷部さんは私を床に寝かせることを避けて、今夜は後ろからする体勢を選んだのかもしれない。
そう考えると…私は本に書いてある通りに床に寝てもらってしまったわけで…。
ちゃんとご奉仕できてなかったかな…。
ううう…長谷部さんのレベルには、まだ及ばず。
もっと勉強しなきゃ…!
「主っ…もうっ…イきますっ…! ほらっ、いいですかっ…?」
「はいっ…きてっ…くださいっ…あっ…あっ…あっ…あっ…あっ…ぁああああああっ!」
達した私は、ぱしゃんと床に沈んだ。