第14章 ◆番外編1「猥本」
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─ぱちゅっ…ぱちゅっ…─
「主っ…どうですか、ほらっ…」
─ぐちゅっ…ぐちゅっ…─
「あっ…あんっ…あんっ…」
「ここは?」
「ああっ…やぁんっ…そこも、気持ちぃ、気持ちぃですっ…」
私と長谷部さんは、今夜も手入れ部屋に籠って手入れをしていた。
彼の傷は、矢が腕をかすっただけの軽傷だけど…傷痕が残らないように、どんなに小さな傷もこうして私が手入れをするようにしている。
政府の課題をクリアしたおかげで、夜伽で手入れができるようになった私たち。
「ハァッ…まだですよ、主っ…もっと奥まで、頑張れるでしょうっ…?」
「はいっ…あっ…あっ…もっとっ…んっ…もっと奥まで、来てくださぃっ…」
私は手入れ台の上で四つん這いにされて、後ろから長谷部さんに突かれている。
ここ最近は向き合う体勢だけじゃなくて…こんな感じの、色んな種類の体勢で体を繋げるようになった。
実は、それがどれもすごく気持ち良くて…
「あっ…んぁっ…長谷部さんっ、もうダメぇっ…」
「いいですよっ…イッて下さいっ…ほらっ…」
「あっあっ…あっあっあっ…だ、だめ、だめっ…あっ…ぁぁあああっ…!」
弓なりにのけ反って達した後、私は手入れ台にくたりと沈んだ。
長谷部さんはいつも通り、器用に直前で私のナカから抜いて、用意していた小さな布の中で体液を吐き出した。