第13章 ◆愛のすべて ★★★★★
「主…大好きですっ…」
彼女の髪に顔を埋め、少し揺れながら長谷部は呟く。
押し込めてきた主への気持ちは、何度言葉にしても足りない。
これまで彼女がしてくれたこと、そして今してくれていること、全てが愛しく、尊かった。
一度は刀解を申し出るほどの決意があったのに、彼女を抱き締めた今はとても離れられない。
「ずっとお側にいたいです…」
「…長谷部さん…」
主は長谷部の頭を撫でて、抱き締めた。
「私もです…。長谷部さんが大好き…。ずっと一緒にいましょう…?」
涙声の主は微笑んでいた。
やっと本当の主の答えが聞けた気がして、長谷部は頭を持ち上げ、彼女の瞳を見つめる。
二人はどちらからともなく口付けを始めると、長谷部は指を主の入り口へと添わせた。
「んっ……」
もう長谷部にも、主にも痛みはなく、あるのは天に昇るほどの幸せと快楽。
長谷部の指が中へ入り、彼女の中をかき回す。
─くちゅ…くちゅ…─
「ん…長谷部、さん…」
「主…力を抜いて…」
目を閉じてそれを受け入れながら、彼女は自分の中がどんどん濡れていくのを感じていた。