第13章 ◆愛のすべて ★★★★★
─ちゅぱっ…ちゅぱ…─
「ハァッ…ハァッ…」
─ちゅぱ…ちゅうぅ…─
「あっ……あああっ…」
彼女はしばらく、丁寧に舐め続けた。
時折吸い付いたり、深くまで咥えこんでみたりする。
─ちゅっ…じゅぷっ…─
「あ、るじっ…だめですそんなっ…そこはっ…」
彼女はついに裏筋を伝って舌を根本まで這わせると、そこにあったモノを片方、口のなかに頬張り、舌で転がし始めた。
想像すらしたことのない行為を彼女にされ、長谷部はこれは夢なのではと混乱にさえ陥る。
しかし体は正直で、あまりの快楽に腰が浮いていた。
肢体の切り傷が薄くなり始めたころ、腹部の傷もシュウウウという音を立てて治癒が始まった。
主はそれに気づくと、盛り立てるように舌で彼のモノをころころと弄ぶ。
「…いけません、主っ…そんな、ものを、舐めてはっ…ああっ…」
長谷部の弱い言い付けなど聞かず、今度は反り立っているモノを咥え直し、上下に動かす。
─じゅぷっ…じゅぷっ…─
「ぁあっ…あるじっ…あるじっ…」
しばらく上下させた後、彼女はゆっくり少しずつ弱めていき、やがて口から離した。