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【刀剣乱舞】*夜伽のお時間*【R18】

第2章 ◆耳元で愛を ★★☆☆☆



「なっ、何を言うんです! 主はそのようなことっ…主はいいんですよ、無理をなさらずに…!」

「無理なんてしていません…! 長谷部さんは私のこと気持ち良くして下さったのですから、今度は私の番ですよね…? 上手にできるか分かりませんが…」

「い、いえ、でも、しかし」

「通達には、『互いに』と書いてありますから…」

これまで盾にしてきた通達を示され、長谷部は逃げられなくなった。
予想していなかった。自分が主に、とばかり考えていたから、彼女にしてもらえる、なんて。つゆほども。

バックンバックンと心臓が痛いくらいに鳴り出し、彼女の唇が目に入った。

この柔かそうな唇で…。

ゴクリと期待が漏れだして、動けなくなった。

「長谷部さん、失礼します…」

動きを止めていた長谷部は、彼女の吐息を感じる右耳がピリピリと痺れだし、その口の中に含まれたとたん──

─ぴちゃ…─

「あ………」

─ちゅ…ぴちゃ…─

「ある、じ……」


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