第9章 ◆情熱合わせ ★★★★☆
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主のことを大事にしたいと言いながら、始まってしまえば抗うことなどできない。
いつもなら彼女に奉仕をするだけで満たされていたが、媚薬のせいもあり、俺も主が欲しいという欲求が止まらなかった。
「ぁ…長谷部、さん…もっと…」
できれば彼女の中に入れてしまいたいところだが、主は十分に喘いで腰をうねらせており、このままでも俺に快感を与えてくれる。
主から溢れてくる蜜が俺のモノに絡み、ゆっくりと焦れったく擦れる感覚が興奮を増長させた。
「ああ…主…」
「すごく、恥ずかしっ…のに、私…体が、勝手に…」
俺の動きに合わせて主も腰を動かしてくれているおかげで、擦れる領域は広くなり、俺の根本から先まで彼女の割れ目と擦り合う。
…俺はここまで幸運でいいのだろうか。
俺は主の全てが好きだが、当初は彼女の優しく穏やかなところや、奥ゆかしく可愛らしいところが特に好きだった。
彼女をめちゃくちゃにしたいという欲望を持ったこともあるが、それは到底叶わぬことだと思っていた。
奥ゆかしい主は、こんなことはお嫌だろうと思っていたからだ。
こんな、獣のように快感を求め合い、はしたなく身体を使って互いの良い場所を探すことなど、彼女はしない、と。
「んっ…長谷部さん、気持ちぃ…もっと、擦ってください…長谷部さんので…私の、いっぱいっ…」
「………主…」
彼女がこんなふうになってくれるなど、思ってもみなかった。
俺の主は奥ゆかしく純真なのに、性には積極的なのだ。
男として、こんな幸運なことがあるだろうか。