第7章 ◆快楽の奉仕 ★★★★★

(長谷部さんにこんなことさせるなんて…本当はだめなのにっ… 止めなきゃいけないのにっ…)

いくら頭ではそう思っていても、次々に与えられる快楽に抵抗する気力を奪われていく。

気づけば長谷部の顔に腰を押し付け、彼の舌を奥まで導いている始末。

「ああっ…ごめんなさいっ…長谷部さんっ…ごめんなさいっ…」

これは長谷部が勝手にやっていることなのに、それとは関係なく彼女にも罪悪感が沸き上がっていく。

しかしごめんなさいと叫びながらも体は全く拒否ができない。

「ん…主…こっちは…？」

長谷部は舌を穴から抜き、再度突起へと這わせた。

「ああぁ…！ そこっ、だめっ、気持ちいぃっ…！」

攻められ続けてパンパンに膨れた突起を、長谷部は今度は舌で念入りに擦りあげていく。

剥き出しになったそれは受け続ける刺激に耐えられず、絶頂へ向かって昇っていくばかり。

「あっあっ、あっ、だめっ、長谷部さんっ、長谷部さんっ…！」

主の体はガクガクと跳ね、長谷部の頭が小刻みに揺れるのと全く同じリズムで動いている。

彼女はこれが絶頂へ向かっているのだと分かっていた。
すぐ近くに迫っていることも。

そこにたどり着きたくて、長谷部に身を任せて快感を求め続けた。

「あっあっあっあっ…だめっ、もうだめっ、イッちゃうっ、長谷部さんっ、イッちゃうよぉおっ…！」

長谷部も彼女に対する興奮が絶頂となり、ラストスパートとばかりに動きを早めると、

「あっ…ああっ…あぁだめぇえっ、あっ、あっ、あああああぁーっ……!!」

彼女の体は弓なりに硬直し、のけぞって絶頂を迎えた。



─そして彼女は意識を手放したのだった。