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道の交わる時

第10章 過去の記憶


一方、前田も加州の真意を測りかねていた。
他の刀剣男士とも話をする。加州が本丸を攻めてきたらどうするか、などを。
おそらくには加州を折ることはできない。そのため、何かあれば自分達が折らなければならないと思っている。
前田はを大切にしていた。
かよわい女子でありながら必死に審神者としてのあり方を模索している。その姿は人としてとても好ましいものだ。また彼女の生い立ちを知ってからは彼女の家族の代わりになれれば良いとも思っている。その身だけでなく心も守る事ができれば。
しかし、今回の事は、前田もどうすれば良いのかわからない。
ただ、加州がに仇なすようであれば容赦してはならない。しかし、前田にとっても加州は仲の良い刀だ。躊躇しないわけではない。
本丸の刀剣男士の中では加州を折る者をある程度絞っていた。
三日月宗近や鶴丸国永を筆頭に、大和守安定や和泉守兼定もその名を連ねている。
折れないものはを守るという任を背負うことになっている。そうならないでほしい、と願っているが。
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