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【短編集】ブーゲンビリア【R18】

第3章 ひと時


高校に進学して早2ヵ月。
人見知りな私は、中々友達が出来ない。
電車で片道1時間の高校を選んだのは、同じ中学から行く人がいなかったから。
何だけど……1時間の電車を1人で過ごすのは中々に苦痛。
苦痛を通り越して寂しい。
周りを見渡せば、メイクをしてるギャルの集団や、カップルが多いし。
見せつけられる。
しかも、通勤ラッシュと重なるので、いつも座れない。
仕方ないので扉近くの隅っこにいるようにしている。
基本的には参考書を読んだり、携帯いじったり。
あとはラノベ読んだりして過ごしてる。
今日も定位置でのんびりしていた。
そういえば、もうすぐ球技大会か。
うん、サボろう。
○○大会とか、ぼっちには厳しいんだよね。
運動はからっきし駄目だし。
やってらんない。
日焼けもするし。
極力、卒業アルバムに載りたくないからイベント事は逃げるに限る。
だてに中学不登校してないもの。
高校デビューとか、あれ嘘ね。無理無理。
整形でもしてアイドル並みに可愛くならないと無理ね。
何かいい事無いかしら……。
例えば、こう、新たな出会いがあるとか。
他校でもいいから、話せる人が出来るとかさ。
そんな夢みたいな事あるわけないか……。
第一、私がチキンなのがいけないんだし。
はぁ……。
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