第2章 罠
耳に息が吹きかけられた。
体がびくっと震える。
耳の中に舌が入り、ゆっくりと舐められた。
くちゅくちゅという音が直に聞こえる。
耳朶を甘噛みされ、体が反れた。
その隙をついて信也の腕が前に回される。
ゆっくりとスポンジで胸を撫でられた。
スポンジを持っていない方の手が股の間に向かう。
足を固く閉じたが、激しく唇を貪られ力が抜けた。
足の間に割って入った指が敏感な部分を軽く摘まむ。
「ああんっ!」
「お前、本当に淫乱だな。ぐちょぐちょだぞ」
「あ……違……」
「違わない」
中に指が三本入れられた。
そのまま中の形を確かめる様に動く。
その度に腰が揺れ喘ぎ声が漏れた。
シャワーの音に混じって厭らしい水音が浴室内に響く。
「さて、と……洗い流すぞ」
「ん……うん」
火照った体に合わせたのかシャワーが少しひんやりして気持ちいい。
泡が綺麗に無くなり、中から指を抜かれた。
途端にシャワーが敏感な部分にあてられる。