第9章 独占欲
肩で息をしながら言う奏に構わず、無言で電マを秘豆に押し当て、出力最大の状態でスイッチを入れた。途端に、狂ったように腰を動かしながら、唇を噛み締めた奏の耳元に唇を寄せ、息を吹きかけた。
「忘れちゃった? 俺を学校に行かせたかったら、俺のものになって、て言ったよね?」
「ふうううっ! んんんっ!」
「声、我慢しなくていいよ。ていうか、我慢しないほうが身の為だよ? 唇痛いでしょ?」
「や、やだああっ! やめて! やめてぇえっ!」
ゾクゾクする。こんな先生の顔も、涙も、体液も、声も全て全て俺がさせている。全てを支配している。たまらない。もっと、もっと。足りない、足りない。
腰が弓なりに反れ、全身から力が抜けたのを確認し、電マを止める。
「先生、俺、イッていいなんて、言った覚え無いけど?」
わざと少し低い声で言い放ち、乳首に噛み付く。
「いっ! 痛いっ!」
「痛くも苦しくも無いお仕置きなんか聞いたこと無いでしょ? 俺に断りも無くイッたんだから、お仕置きするのは当たり前じゃん。それとも、何? 鞭で打たれたい? 俺は、そっちでもいいけど」
「ごっごめんな、さいっ!」
「ん。いいよ、始めてだから許してあげる。でも、次は……わかるよね? 先生、賢いもんね」
「は、い……」
「いいこ」
頭を撫でると、少し安心したように体の力が抜けたのが分かる。本当に、思った以上に、いい反応をしてくれる。想像以上。
だから、もっと泣かせたくなる。