第32章 ジィジの味
【白夜視点】
佐藤が完全に部屋を出てから俺は父さんに話しかけた。
白夜
「父さん…どうですか?随分と驚かれたのでは…?」
父
「驚いた驚いた!!
孫がカエル🐸なんぞにとな!
かわゆかったけれども。」
白夜
「いぇ…そうではなく…
"母さん"に似過ぎているとは思いませんか?」
実の息子である俺よりも、
孫の小夜が母さんに似ているのには少し違和感を感じていた。
お義父
「…そうじゃな…言われてみればの。
おそらく小夜はお前の血…即ちババアの血が
なんらかの影響で濃く出たのかもなぁ…
死んでからも残り続けようと言うババアの図太い怨念か…
人間との間の子だから…不思議な事が起きてもまた…
なんら不思議はないよの。
だかの白夜、ババアはババア…小夜ちゃんは小夜ちゃんだ。
決して重ねるのじゃないぞ?
あん子は佐藤さんに似て…良い子じゃ。
目を見りゃ分かるじゃろ??ん?」
白夜
「はい。そうですね…俺は少し心配性のようです。
俺も父さんみたいに何も考えずに生きていければ良いのに」
父
「おぉ、随分な嫌味じゃのっ。
まぁお前らしい…
さてと…小夜ちゃんが居ない今…
ジジイが此処に居る意味がないの。
帰るわ!」
白夜
「………」
父さんは颯爽と部屋を出るが…