第13章 黒糖味
という事で私達は、
世にも奇妙で危険な"散歩"へ出かけた。
佐藤
「た、拓巳くん…私から離れちゃダメだよ。」
拓巳
「分かってる」
(地獄で愛犬と散歩なんて…たぶん私達が初めてだよね(;´д`))
目的地まではいくつかの関門がある。
まず1つ目は…
並んでいる"死者"の列を横切る。
佐藤
「拓巳くん…先に拓巳くんが横切ってくれないかな…」
拓巳
「え?俺から?💦」
佐藤
「大丈夫だょ!拓巳くんは可愛い芝犬にしか見えないから!
絶対に人気者になれると思うの〜\( ◠‿◠ )/」
(死者が拓巳くんに気を取られているうちに、
私がヒョイって抜ければ…
なんか拓巳くんを"餌"にするみたいで気がひけるけど(*´꒳`*))
拓巳
「死人に人気者って嬉しくないよ!?佐藤!!
確実に俺を餌かなんかに…」
佐藤
「…(´・ω・`)…」
拓巳
「そ……そんなわけないよな!!
佐藤は優しいからそんなわけない💦
ご、ごめん!変なこと言って!!
それじゃ…先に行ってくるからU*´ω`*U/"」
佐藤
「うん、気をつけてね(*´꒳`*)」
(ごめん…拓巳くん……)