第7章 七海建人
ふと顔に影ができたと思うと触れる唇
えっ私今七海先輩にキスされてるの?
そう戸惑っていると優しくちゅっちゅっっと何度も優しいキスをしてくる
大事にされているそんな錯覚をしてしまうほど甘く優しいキス
まるで恋人同士がする様なそのキスにふと離れる唇を目線が追う
ポーッとしてしまいたい気持ちを抑え
「ま、待って 七海先輩」
「待ちません」止めるも即断られそれを合図に深くなる唇
座らされたソファの上でキスをされながら腰をぐいっと抱かれる
七海先輩の上に自然と乗る腕を伸ばしたいと思うもギュッと我慢する
ふと離れるとつーぅっと2人の間を糸が引く
はぁはぁと整える為に息をする
「キツイなら良いんですよ 抱きついても」
と誘惑される
「だ、抱きつきません...」
そういうと少し残念そうに「そうですか....」と返される
高校生の時はただ憧れでカッコいい先輩とだけ思っていたけど大人になった今色香に気づく
酔ってしまいたいほどに全身から漂う色気に縋り付きたい
「でしたら、そのままで構いません」
そう言われ再び激しいキスをされる
先程とは違い少しずつ脱がせにかかる七海先輩
反射的に抵抗するも意図も簡単に封じ込められる