第7章 七海建人
「っ!?」
驚き手を引っ込めようとするがびくともしない
目が覚めた七海先輩と目が合う
「まさか狸寝入りですか 七海先輩」
そういうと
「あそこまでされて目が覚めなければとうに死んでいますよ」
と返される
「....離してください」
「お断りします。」
「私の服何処ですか?帰らないと」
「燃やしました。何処に帰るというのですか。あなたの居場所はここです。」
と真剣な眼差しで告げられる
「燃やしたって.. というか居場所はここですってどういう事ですか?監禁でもするつもりですか?」
「そうです。あなたがこれ以上逃げ出さない様にとの指示です。暫く私のところで面倒を見る様にとの事です。とにかくこれ以上面倒ごとを増やさないでください。」
そう冷たい目で言われる
「逃げ出さない様に? 最初に逃げたのは七海先輩なのに? 私の元から先に逃げたのは七海先輩なのにそんなの都合良すぎます。」
そう言い抵抗する
私を連れ帰ったのは命令だったんだそう思うと泣けてくる
ふと私の涙を拭う七海先輩
「離してください」
「泣かないでください。 私が貴方を見つけたのは正直言って偶然です。卒業の一件の後貴方が消えたのは呪術師を辞めた私の元にも耳に入ってきました。そして理由は私だと。」