第3章 七瀬遙
その声に反応するようにが
「真琴!」
と逃げようとするのを咄嗟に感じた時無理やり唇をうばっていた
「んっ やっ は、る」
唇だけを啄む行為を止めようと漏れでる声
上がった息のあいだに
「はぁ ん だ、めっ はるぅ」
という声が聞こえてきてもっと俺の名前を
そう思うと声を奪うかのように舌を口の中に差し込んでいた
「んっ っはぁ」
吐息が響く中しゃがみこんでいく
少しして唇を離すととろけた顔をして肩で息をするのを見つめ合っていると
「あのーもしもしはる? 俺いるの忘れてない?」
と声をかけられる振り向き
我に返るとボーっとしているをちらっと見て真琴の腕を掴むとポイっと靴とカバンと一緒に外に放り投げる。
鍵を閉めて勝手口の鍵も締めに行くと
「ちょっとはる!? はる!! いくら好きだからってやりすぎはダメだよ!」
とバンバンと扉を叩く音とともに聞こえる声
何が起きたかわからず動揺するを抱き部屋に連れていく
が朝引き直したばかりのシーツの上に座らせる
「は、る?」
と名前を呼ぶに
「ごめん 嫌だったら逃げろ」