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Unown(仮) R18

第2章 Episode of 跡部②




私が黙っていると、侑士は何かを察したように手を叩いて
「まぁええけど。そうやちゃん!今日の放課後、テニス部見に来ん?」
と言った。

「テニス部?なんで?」
「俺、テニス部やねん、俺のかっこいい姿見てみいひん?」
メガネをクイッとあげてキメ顔をしてくる侑士。

へぇ…テニス部か…
外に目を向けると、クラスの窓からちょうどテニスコートが見えた。
テニスなんてやったことないしなー
でもせっかくだし見に行ってみてもいいかも。


「いいよ!行くよ!」
「ほんま?ほんなら終わったら一緒に行こうや」
「わかった!」



午後の授業中、割れてしまった自分のスマホから新しいスマホにデータを移した。
画面はバキバキに割れてしまっていて、ほとんど画面が見えなかったから、正直言ってありがたい。
まぁ、弁償ってやつよね。それくらいしてもらっても構わないよね。


そんなことを考えていたら、ふと昼休みのあのことが蘇る…

あいつの唇…柔らかかったな…
いい匂いしたな…


って!もう!何考えてんの私!!
あいつは最低なやつなんだから!!!


思い出すとまた顔が熱くなる。



「さん?ぼんやりしてないで授業に集中しなさい!」


窓の外を眺めてたら、先生に名指しで注意を受けた。

もう!全部全部あいつのせい!!!


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