第6章 将来の約束▽黒崎 一護
「ほほーん、一護も男だったと言うわけだな」
「んだよ、その言い方!」
がしっと親父の顔面を鷲掴みにすると、腹を蹴られそうになり慌てて身を引く
っとに、朝から騒がしい。
―――――
「ねー、一護はさぁ」
朝食を終えてから俺のベッドの上で寝転がって漫画を読んでいた彼女が、顔を上げずに声を発する
「何だ?」
「私が将来、奥さんになるの嫌なの?」
ぱたんっと漫画を閉じて頬杖をつきながら、ベッドに凭れ掛かる俺に問い掛けてきた
「ばっ、別にそんな事は言ってねーだろ」
「ふーん」
不満そうに目を細める千穂
「私は一護が好きだよ。……普段の一護も虚から私を助けてくれた死神の一護も…全部、大好きだよ」
そう、こいつは俺が死神代行なのも尸魂界にルキアを助けに行った事も仮面の軍勢の事も…とにかく全部知っている
だから、俺はこいつを護らなきゃならねぇ…
皆を護る力が欲しかった、一番大切な…千穂を護る力が