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▽BLEACH▽それぞれの恋

第5章 甘い報告書▽浦原 喜助





「…宜しいですか」


「え、ちょっと待てよ!あんたは理解してんのかよ!」


「まぁ、何と無く…取り敢えずお付き合いします」


「黒崎サーン、本気でやらないと…死にますよ?」


「な…っ」


「彼女は零番隊と言って、護延十三隊には所属しておらず、それを束ねる総隊長をも上回る力ッス。小柄ですが…最強部隊の隊長ッスよ。アタシでも勝てるかどうか」


「浦原さん…でも?」


恥ずかしいなぁ…。


苦笑いを浮かべながら頬を人差し指で掻いていると、彼がふぅっと息を吐いてから斬魄刀を握り直す


それにしても…大きい斬魄刀。


「いくぞ」


「いつでもどうぞ」


「たぁっ!」


私に向かって降り下ろされた刃を、すっと避ける

何度も降り下ろされるそれを斬魄刀を使わずに避ける


「はぁ…っ…はぁっ」


頬に伝う汗を手の甲で拭うオレンジくんを見詰めて、小さく息を吐く


「君…強いのは霊力だけだね」


オレンジくんを指差して告げる


「うる、せぇ…っ!」


「殺すつもりでかかってきなさい」


「……っ」


そうか、彼には覚悟が…足りたいんだ


「君がそのつもりで来ないのなら…私が君を、殺す」


(相変わらずッスねぇ。理解が早くて助かります)


かちゃっと音をたてて斬魄刀を抜くと切っ先をオレンジくんに向ける


(こいつの目…)


彼との間合いを一気に詰めて刃を振る


肩、腕、頬にかすり傷だが赤が流れる


(本気だ…本気で俺を…っ)


「始解してください」


「流石にそれは…」


「お願いします、千穂サン」


「仕方ない…。覚悟、決めてくださいオレンジくん」


斬魄刀を真上に振り上げる


「暴れろ…鎌鼬」


刃が消え、しゅんっと音をたてて彼の体を風が切る


「っ…く…、鎌鼬…っ?」


「時々、かすり傷が出来てる時があるでしょう。それの殺傷能力があるバージョンです」


にこっと微笑みながら言ったらオレンジくんに睨まれてしまった




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