第3章 そんな貴方でも▽京楽 春水
全くあの人は…!
いや、知ってる。分かってて好きになった。
恋人になったらもしかして…なんて思ったりもした時期はあったけど、そんなのは夢のまた夢。
別に女の人に、あぁだからって嫌いになる訳じゃない。
とゆうか、それが許せなかったら恋人になってない。
やる時はやるし、かっこいい。
女の人に優しい人は好き…だけど、どれだけ理解しててもヤキモチを妬くか妬かないかになると
それはもう、別問題なわけで。
そもそも彼は嫉妬する、のかな?
「佐々仮隊長?」
腕を組ながら歩いていると名前を呼ばれそちらを向く
「あ!修兵ー!」
その人物の名前を呼びながら全力で駆け寄り、抱き着く…というよりタックルをする
それを、しっかりと受け止めてくれる彼に微笑む
「おわっ、どうしたんすか?」
「んや?修兵がいたから」
「はぁ…」
不思議そうに首を傾げて私を見下ろす修兵
私はこのちょっと困った様な修兵の顔を見るのが密かな楽しみだったりする