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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




「・・・・・お館様っ! なぜですか!? 奥州など、今や囲みの中ではございませぬか! 囲みの外へと促したのはお館様にございます! 私も幸村様ともに薩摩へっ・・・!」

「だめじゃ」


・・・なぜだっ・・・

奥州へ行く、それは織田包囲網のときもそうであった。

伊達政宗と出会い、束の間であったが奴と共に戦った。

・・・奴のそばで、その人となりを知った。


──しかし此度また奥州へと向かう意味が分からぬ。

川中島でも顔を合わせなかったから、久しくあの竜の顔は見ていない。

言葉も交わしていない。

惚れた腫れたと騒いでいたときもあったが、もうあいつは私のことなど忘れてしまっているかもしれない。

・・・今更・・・


「紫乃よ。お主が薩摩に同行すれば、幸村の道を阻むこととなる。あ奴は今、狭い視野でしか物を見ることができていない。・・・お主はよくやってくれておる。しかし幸村の側にお主を置くことで、あ奴の視野は余計に狭まっていくばかりであろう」

「・・・っ・・・」


・・・私が、幸村様の邪魔になっているということか・・・?


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