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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




「政宗殿・・・」


ペタリと、思わず襖を挟んだその場に座り込んでいた。

見つめられただけで、こんなに・・・


「・・・テメェ、この俺を待たせ過ぎだぜ。やっと会いにきやがったか」

「・・・あ、会いに来たわけではないっ・・・」


会いにきたわけではない。

会いにきたわけではないけど・・・

でも・・・


会いたかったっ・・・


政宗殿は座り込んだ私と同じ高さに腰を下ろした。


「・・・紫乃」

「・・・わ、私はお館様の命により奥州へ来たのだ。またしばらく伊達の軍に同行する。別にお前に会いにきたわけではないのだぞ! だから変な気を起こされてはっ・・・」


恥ずかしくて立て続けに喋ってると、ふいに、後頭部に政宗殿の手が添えられる。


「・・・な、なんだ・・・? 何をっ・・・」


────すると奴は何も言わずに、そのまま自分の唇へと引き寄せた。


「んっ!? ・・・・んっ・・・」


──なぜまたこうも無理矢理、口づけをするのだ。


あのときと同じ。

私の同意など得ずに、勝手に頭を掴んで引き寄せる。

強引で、乱暴で・・・


「・・・ん・・・はぁ・・・」


・・・違う・・・

なんだこれ、前とは違う。


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