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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第5章 ボクはキミを


* * *



「NEXT Re:vale面白いなー!またRe:valeと零ちゃんと共演できたらいいなー」


録画していた番組を見終えた三月が、リビングに来てみれば。
鍋にたっぷり入っていたシチューが、蛻の空になっていた。


「あっ!鍋が空っぽになってる!環の奴、残しとけって言ったのに!腹減ったなぁ……何食おう」


すると、ピンポーンとチャイムが響く。


「お!零ちゃんかな!?はいはーい!今開けます!」


三月がガチャ、と扉を開ければ、酒の匂いが鼻に広がった。
顔をあげてみればそこには、酒臭い大和が立っている。


「うわっ、大和さん!酒臭ぇな!」

「……っちょっと、これ!この人持って!」

「は!?」


大和が肩を貸していたらしい男の影がゆらりと見える。


「誰だよこの兄ちゃん!?零ちゃんも住んでんだからさ、変な奴連れて帰ってきたらまずいだろ――」

「あははは!はいさい!」


肩を貸していたのは――TRIGGERの十龍之介だった。


「!?!?十龍之介じゃねえか……!!なんてもん拾ってくるんだ…!!」

「違うって!聞いてくれよ、もう!この前飲む約束してたから、リクのために偵察がてら行ったんだよ!そしたらこのお兄さん、がっぱがぱグラス空けるわ、何言ってるかわかんねーわ……」
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