第5章 ボクはキミを
「四葉さん、何して……またお菓子ばかり食べて!こんなに食べたら食べ過ぎですよ!」
「オレが貰ったんだって!」
「誰に?」
「てんてん」
「てんてん?猫でも預かったんですか?七瀬さんは動物の毛がだめだと零さんが言っていたでしょう。すぐに探して、返してきてください。……ちなみに、どのくらいの大きさです?」
「大きさ?……小さめ……?」
「えっ子猫なんですか?色は?」
「白っぽい?」
「白い子猫とか、かわ……!……いえ、七瀬さんのために即刻捕まえて対処するべきですね」
「ん?子猫探してんの?」
「あなたが言ったんでしょう!見つかるまで、プリンはお預けです!」
「あっ……!」
一織がプリンを取り上げる。
そして、面倒くさがる環を連れて”てんてん”探しに出掛けたのであった。