第5章 ボクはキミを
「零ー!着替え済んだ?迎えに来たよー!」
「お疲れ様」
『え!?なんで!?』
「ハニーの送迎はダーリンの役目でしょ!」
入ってきたのは、百と千だった。
『迎え……?ちょっと百、今日は寮に帰るってさっきラビチャしたじゃん!』
「うん!だから一緒に帰ろ!」
『は!?』
零が盛大に眉を潜めれば、千がぐいぐいと背中を押した。
「いいからいいから。事情は車で話すから」
無理矢理二人に連れて行かれ、零は渋々、百と千曰く”重要なミッション”のために、小鳥遊事務所の寮に一緒に帰ることになってしまったのであった。