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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第4章 新世界への前奏曲




「それでは本番いきますー!」


「OK!陸、大丈夫?」

『落ち着いた?』

「はい!大丈夫です!」

「よし!じゃあ、今夜もRe:valeと零と一緒に楽しんでいこう!」

「朝まで付き合せたらごめんね」


あはは、とスタッフの笑い声があちこちから上がる。


「よっしゃ!頑張ってお仕事して、みんなでハッピーになろ!よろしくお願いしまーす!」


百の一言で、収録が始まった。


「それでは、本日のゲスト!IDORiSH7のみなさんでーす!」


宜しくお願いします!とメンバーが口々に言うが、どこかまだ緊張していてぎこちない。


「JIMAの新人賞を獲得し、さらにブラック・オア・ホワイトの男性アイドル部門の勝者!しかも、零と同じ事務所の後輩っていう…!すごい新人がやってきたね、ユキ!」

「出る杭は早く打たないとね」

『ちょっと。二人とも、私の可愛い後輩をいびるのやめてよ』


あはは、と笑い声で賑わう収録現場。
笑い声の絶えないスタジオでRe:valeと零、そしてIDORiSH7が小気味いい軽快なトークを飛ばしていく。

テレビ慣れしたRe:valeと零の三人に引っ張られながら積極的に立ち回るIDORiSH7は―――まぎれもないTVスターだった。



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