第4章 新世界への前奏曲
「次のコーナーあるじゃん?簡単な○×アンケートとりながら、オレたちがトークするとこ」
「はい」
「台本ではオレが仕切りだけど、ここ、三月がMCやってみなよ」
「え!?いきなりですか!?」
「冠の番宣に来てるんだから、君らが面白いことアピっちゃえ!冠取るまで苦労したろ?今はまだFSCのことがあるから。他も様子見してるけど、うまくいったら、ばんばん仕事来るから」
「FSC……そんなことまで知ってるんですか」
「ふふふ。モモちゃんの情報網甘く見ないで。大御所女優の下着の色まで知ってるから」
「下……っ」
「冗談。想像した?」
「しっ、してません!」
「安心して、下着事情は零のしか知らないから」
「……ええっ!?!?」
「あはは、うそうそ。でも、いつか零のだけはこの目で確認するから!」
「(も、百さん、どこからどこまで冗談なのかわかんない…!)」
「そうそう、下岡さんからも、君らの評判は聞いてるよ。オレも太鼓判押してあげる!」
「でも、失敗したら……」
「失敗した時は笑っちゃえ!泣いても怒ってもどうにもなんないなら、笑ってた方がいいじゃん!だって、オレたち、キュートなアイドルなんだからさ?」
こうして、NEXT Re:valeの収録が始まった――。