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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第19章 夜明けの譚詩曲





「―――よろしくお願いしまーす!」

「―――どうも」

『―――お久しぶりでーす』


其処に、姿を現したのは。

トウマの言った通り、Re:valeと零だった。


「やあ、了さん。スマホ二台持ちって大変。不自然な動作が多いから、怪しいと思ったんだ。三月とバトったのをあんたが機嫌よく無視した瞬間、確信したよ。あんたが何も知らなかったら、オレをからかいにきたはずだもんね。ラビチャで絶好バトルを見て満足してたんだろ」


百はそう言いながら、ウインクしてみせた。


『連絡係だったのは私だよ。寮に住んでるから、やりやすかったのなんのって』

「…なんだと…」

「どう?若社長さん。むしゃくしゃしてる?」


そう問う千を、了は思い切り睨みつけた。


「……っ、この……!」


そして、其処にゲストである環の父が現れる。が、駆け寄ってきた岡崎が彼の前に立ち塞がった。


「失礼。こちらでお話があります。大丈夫です、安心してください。Re:valeと零は人気アイドルですからね。つきまといなんかも多くて。こういうことには慣れてます。弁護士さんと一緒に、あちらでゆっくりお話しましょうね。」

優しい笑顔で流暢にそういった岡崎に、環の父は奥へ連れて行かれる。その背中を呆然と見てから、了は気づいたように口を開いた。


「…っ、なら、メイン会場では……」

『IDOLiSH7が歌います。あんたが終わらせようとしたTRIGGERの"SECRET NIGHT"を―――!』



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