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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第3章 交錯する想い





「天、大丈夫だった?」


楽屋に戻れば、龍が心配そうな顔で訊ねてきた。


「全然平気」

「いや、真逆な顔してんぞお前」

「うるさい」

「はぁ!?」

「まぁまぁ、楽、落ち着いて」


いつものように二人の仲裁に入った龍にとめられ、楽はなんとか腰を下ろす。


「ていうか、零さんの話ってなんだよ?」

「楽には関係ないでしょう」

「お前とも関係ないだろ!?零さんに初めて会って俺と龍が騒いでた時も、全然お前興味なさそうだったじゃん」

「………」

「天!お前は秘密が多すぎるんだよ!少しくらい話してくれてもいいだろ!?俺達にできることがあるかもしれねえのに」

「……そうだね。でも、この件についてはないよ」

「このガキ……!」

「楽、天!!ほら、収録始まるから」



三人は何処かぴりぴりしたまま、歌番組の収録が始まった。


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