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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第19章 夜明けの譚詩曲








―――そして。



ついに、Friend's Day当日。




【あ、あ…。どうも。フレンズデイメインパーソナリティのRe:valeを代表して、千です。こういう役目はモモが向いてるのにと思った人、僕もそう思ってます。これから24時間、眠いだろうし、疲れるだろうし、トラブルがあるだろうし、大変だと思うけど、どうか、僕らに力を貸してください。フレンズデイは、歴史あるチャリティテレソン。僕らを含めて、この番組に参加する人たたは、誰かのために何かしたいと願ってると思う。学校に行けない子供達や、病気を患いながら苦しい生活をしている人たち、事件や事故に巻き込まれて困っている人たち、その人は、見知らぬ誰かじゃない。いつか出会う、僕らの友人だ。だから、僕らにできる事をしたい。僕らは歌うことくらいしか出来ないけれど、大勢の優秀で誠実な人たたが、僕らをメインパーソナリティに選んでくれた。その名誉と信頼に応えます。何が起きたって、僕らは困らない。本当に困っている人たちを助けられるのなら。いいフレンズデイにしましょう。ご静聴ありがとうございます。】


千の力強いスピーチを聴きながら、強張っていたスタッフや、出演者の表情に、次第に笑みが浮かんで行く。失敗や不足の自体を怖がっていた出演者たちも、大切なことを思い出した。誰のための、なんのイベントなのかを


こうして、長い、長い一日となる『Friend's Day』が幕を開けた―――。




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