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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第3章 交錯する想い





IDORiSH7のweb番組は、零の宣伝のおかげもあってweb番組としては異例の視聴率を叩き出すと言う好調ぶりを見せた。

その反響もあってか、大和の元にドラマ出演の依頼まで舞い込んで来た。MEZZO"の人気もうなぎのぼり。

時は満ち、社長から正式にIDORiSH7をデビューさせると告げられ、メンバーはデビューシングルのPV撮影をするため沖縄に向かうことが決まった。



『すごいじゃん!よかったね、陸!』

「うん!ありがとう零ねぇ!みんな、本当に零ねぇに感謝してるよ!」


陸の部屋で、お菓子を食べながら零は陸からの報告を聞いていた。


『私は何もしてないよ。あなたたちの実力でしょ!』

「番組で宣伝してくれたりさ!それに、零ねぇがあの時言ってくれた言葉、すごい響いたってみんな言ってた。零ねぇの後輩として恥ずかしくないように、かっこよくデビューするから見ててね!」

『あはは。うん、ちゃんと見てるよ、陸。頑張ってね』

「うん!!」

『あ、やばい。収録行かなきゃ。ごめんね、陸。またゆっくり話そ!』

「忙しいのにごめんね!頑張ってね零ねぇ!」


寂しそうな陸に泣く泣く別れを告げ、夢への一歩を踏み出した陸たちに元気をもらった零は、特番のラジオ番組の収録スタジオへと向かった。


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