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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】
第3章 交錯する想い
「………はあ」
思わず溜息が溢れる。
立ち止まって、ガラス張りのエレベーターに映る、今にも泣き出しそうな自分の顔を見て、呆れた。
―――こんなに人を好きになることは、後にも先にも、きっともうないんだろう。
そう心に思いながらも頭を切り替えるように、天はぱちん、と両手で頬を叩いてから、歩く足を早めた。
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