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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第17章 雨と月と輪舞曲を




「………もしもし、零?」

<もしもしっ…天?電話出るの早くない!?>

「……。……暇人って言いたいの?」

<ち、違うよ!!そんなこと一言も言ってないし!?>


慌てふためく姿が容易に想像できて、表情筋がだらしなく緩みっぱなし。ばれないようにと、平然を装うのに必死だ。


「…そう。で、どうしたの?」

<え……。いや、ちょっと……その、声が聞きたくなっただけ>


わかりやすい嘘なんてついて。本当は、独立してどうしているか心配だったくせに。わかっていたのに、つい意地悪を言ってしまう自分に呆れてしまう。


<天……あの、今度ね、IDORiSH7とRe:valeが、みんなで一緒に、ぱーっと遊ぼうって!>

「……うん」

<新生TRIGGERの出発を祝して!ぱーっと飲も!?>

「ボクはまだ未成年だけどね」

<あ、そうでした……>

「……ふふ。いいよ。リンゴジュースで、乾杯するよ。楽しみにしてる」

<……!うんっ!!>

「……ねえ、零」

<どうしたの?>

「……。……少しだけ…会える?」

<うん、勿論!!今から行くよ、どこがいい?>

「じゃあ……この前のバーで」




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