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スローダンス【アイナナ/R18/百/天】

第16章 アダムとイヴの林檎




――TRIGGER控室。



「……っ、じっとしていられないわ!捜しに行く!」

「姉鷺さん!でも…」


いてもたってもいられない様子の姉鷺と紡の前に、岡崎が立ちふさがった。


「姉鷺さんはこちらにいた方がいいですよ」

「でも…」

「しっかりしてください!不測の事態が起きた時に、対処するのが自分らの仕事です!」

「岡崎…」

「岡崎さん…」

「はは。度胸をつけて、みんなでピンチを乗り切りましょう!……あ、ラビチャだ。失礼しますね。なんだろう、千くんから…」


かっこよくまとめたかのように思われたが、岡崎は携帯を見ながらぶつぶつと呟き始めた。


「…え!?ヤバそうな人と交渉中!?なにやってんの……嘘でしょ、やめてよ……」

「だ、大丈夫ですか?」

「あぁもう。あんた、一瞬かっこよかったのに…」

「……ちょっと、胃薬取ってください…。…そんな人たちと交渉なんてしないで…黒い交際って言われちゃうから……。……え!?TRIGGERの居場所がわかりそう!?」

「なんですって?」



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