第16章 アダムとイヴの林檎
「今日は一緒にTRIGGER応援しよ!そんで、向こうの予定空いてたらみんなでごはんいこうよ!朝連絡したんだけど、返事きてなくてさ。天とは連絡取れてる?」
『私も朝、頑張ってねって三人にラビチャ入れたんだけど…。誰からも返事来てないよ。ライブ前で忙しいのかな』
そんな会話をしていれば、百の携帯が鳴った。
「あ、カオルちゃんから電話だ!」
『姉鷺さん?』
「そうそう!……もしもーし。………。……え?」
電話を片手に、百が目を見開く。
「みんな、TRIGGERどこいるか知ってる?」
『どこにいるかって……まだ会場入りしてないの?』
「……朝から連絡がつかないんだって……」
百の言葉に、そこにいた全員が驚いたように顔を見合わせた。